おさるのジョージから、子育て術を学ぶ

おさるのジョージから、子育て術を学ぶ


我が家の息子(4歳児)は、『おさるのジョージ』が好きです。

さらには筆者であるパパも、そして、ママも『おさるのジョージ』が好きです。

つまり、我が家では例外なく、 家族みんながジョージの大ファンです。


子育て中の方であれば、ご存知のアニメだと思いますが、

今回は『おさるのジョージ』というアニメのお話をしていきます。

気づくと『おさるのジョージ』がテレビで流れている生活

うちの息子は気に入ったTV番組ができると、

録画しては、エンドレスで常に見続けます。

そのほとんどが、ある一定期間見続けると、飽きて見なくなることが多いのですが、

『おさるのジョージ』は違います。


今もなお、ジョージブームが長く続いているのです。

そのため、必然的に私も『おさるのジョージ』に触れる機会が多いのですが、

はじめのうちは、ほかのアニメと何も変わらず

娯楽としてのアニメーションとして捉えていました。


しかし、徐々に私の中で捉え方が大きく変わっていきます。

変化のきっかけは、

ママの「黄色い帽子のおじさん」のジョージに対する接し方が尊敬できるという話を聞いた事から始まったと記憶しています。

このアニメとの出会いによって、

私が子どもと接している時に意識する事が変わったので、

今回はそのお話をさせていただきます。


おさるのジョージ オフィシャルサイトのキャプチャ
(2019/06/17時点)


『おさるのジョージ』とは?

私のお話をする前に、まずはおさらいです。

そもそも『おさるのジョージ』とはどんなアニメなのか?



主人公は、もちろんおさるの「ジョージ」。

好奇心旺盛なおさるのジョージ が

飼い主である「黄色い帽子のおじさん」を中心に周りの仲間を巻き込みながら、

いろんな騒動を引き起こしていくアニメです。


毎週土曜 8時35分からEテレで放送されています。

さらに詳しい説明は、NHKの公式ページをご覧ください。



ジョージは、人間の言葉をある程度理解し、周りの人間とコミュニケーションが取れるため、

ほとんど人間の子どもに近い設定です。



外見が似ていることもあって、私はジョージのことが息子に見えてくることがあります。笑

その逆もまた然り。



そして、

私の師匠であり、ジョージの飼い主である黄色い帽子のおじさんは、

博物館の学芸員をしています。

独身で普段は都会に住んでいますが、自然豊かな緑に囲まれた郊外に別荘を持っているため、

アニメではその回によって都会と郊外それぞれが舞台になっています。

本当に羨ましい生活です。


ジョージは子どもと一緒

子どもにとって、

見えるもの、触れるもの、聞こえてくる音、 においなど

身の回りの全てが興味の対象です。

とりあえず、気になったものは触りたがり、親のまねをしたがります。

ジョージも一緒です。




毎回騒動を起こしてしまうジョージですが、

ジョージは本当にいたずらっ子なのでしょうか?

視聴者という第三者的立ち位置だからこそ、

ジョージが周りを困らせようと悪意から騒動を引き起こしていないことが分かります。

ジョージの行動の背景には、好奇心や思いやり、親切心があるのです。



ただ、ちょっとしたボタンの掛け違いからいつも大騒動になってしまっているだけ。


それを知ってか知らずか、わかりませんが、

黄色い帽子のおじさんのジョージに対する接し方(子育て術)が素晴らしいのです。


黄色い帽子のおじさんに憧れて

結構な頻度で、

ジョージが引き起こす出来事によって、迷惑を被る黄色いおじさんに対して、

同情する感情の気持ちが湧いてくる事があります。


見ているこちら側がハラハラしてしまうほど、

笑えない行動や迷惑ゴトがたくさん発生するのです。

ともすれば、

私ならば、「こんなことされたら怒っちゃうかも」と思うこともあります。


ところが黄色い帽子のおじさんは、

「ジョージ~!」と呆れることはあっても、ジョージのことを怒ることはほとんどありません。

今のところ、私は怒っているシーンに出会ったことはありません。



黄色い帽子のおじさんは、いつでも寛大な気持ちでジョージを尊重し続けます。

そんな接し方が、子育てにおける子どもとの接し方の理想系のように見えてくるのです。

実際にインターネットを見ても、

「同じように自分も黄色い帽子のおじさんのように子育てしたい」という

意見が数多く見受けられます。


信じて待つ姿勢


黄色い帽子のおじさんはジョージを信じ、いつも優しい笑顔で「もう一度やってみるかい?」と、再度チャレンジを促します。

ジョージもそれに応えるように、自分なりに考えて再チャレンジするのです!


同じように私はこうやって子どもに接することができているだろうか? ……



人の目を気にして子どもの想いや考えに気づけないまま、

大人都合の対応になってしまってはいないか?

また、「もし自分が迷惑を被った側だとしたら、おじさんのように暖かく見守ってあげられるだろうか?」とも考えてしまいます。



おじさんのジョージに対する「失敗を受け止め、再チャレンジを促す姿勢」、

周りのみんなのジョージを「温かく見守る姿勢」は、

子育てにも、

そして社会人としても、学びが多いと感じています。


自主性を尊重し、丁寧に向き合う姿勢


黄色い帽子のおじさんは、その都度ジョージに対して説明します。

その「行動がどうしてだめだったのか?」。

毎回そういった説明を怠ることはないのです。

その上で、どうすれば良い結果が生み出せるのか?

そして、解決できるのかも説明します。


もちろん、おじさんの考えをただおしつけるのではなく、

ジョージの自主性や考えを尊重するように。



子育てに置き換えてみると……

これもまた重要なことだなと思えてきます。


心がけていても毎回丁寧に説明するのってなかなかできないものですよね。


まとめ

黄色い帽子のおじさんはとにかくジョージを信頼・尊重しており、

ジョージもそんなおじさんの器の広さのもと、

天真爛漫に真っ直ぐに暮らす姿が微笑ましくもあり、羨ましさを感じずにはいられません。

こうした両者が尊重し合う関係性が非常に良好に保たれており、

このあたりが子育てをする上での真髄のような気がしてならないのです。


本当に学ぶことが多いアニメだと思います。



一見すると迷惑ゴト。

でも、それは意図的ではなく結果的にそうなってしまっただけ。

はじめてのことが多く、完璧ではないからこそ、招いてしまった結果。

子どもの行動の背景を知らずに判断してしまっては健全ではない。

・信じて待つ姿勢

・自主性を尊重し、丁寧に向き合う姿勢

この2つは筆者が黄色い帽子のおじさんから学んだ、子育て時の姿勢です。

この2つを徹底できているかと言えばそうではありません。


息子と一緒に『おさるのジョージ』を見ては、

特に黄色い帽子のおじさんを見て、日々の行動を省みています。


やんちゃな我が子に、また、自分の育児に、ため息をつきたくなった時、

是非お子様と一緒に「おさるのジョージ」を見て一息ついてみてください。

黄色い帽子のおじさんから学ぶ事、たくさんあると思いますよ!!!!



■ママからのコメント
さらに私が思うことを追記すると、
 
○黄色い帽子のおじさんの魅力はどこから?
黄色い帽子のおじさんは、ジョージとの時間を楽しむとともに、時にはジョージから目を離し、自分の時間を楽しむことを忘れていないんです。
 
自分らしく豊かな生活を送り、心にゆとりがある。
核家族で子育てをする家庭にとっては、難しいかもしれませんが、
ママやパパも自分の時間も楽しむことで、子どもの失敗やいたずらも広い心で受け止められるのではないかとも思うのです。
 
 
○二人だけの生活ではなく、二人の生活の外に共通の広いコミュニティを築いている。

アニメの中では黄色い帽子のおじさんだけでなく、周りのみんなもジョージの事を受け入れて応援しています。おじさん一人でジョージのことを世話するのではなく、たくさんの人にジョージのことを知ってもらい、どのようなことをするのか理解してもらっているので、安心して頼み、離れることもできていると思うのです。
上の話にも繋がりますが、家族共通のつながりを外に作ることも、現代の子育てにおいては重要なのかなと考えています。
 
ちょっと真面目な話になってしまいましたが、私はそう思うのです。

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